古代和字とは

古代和字とは、その発生・渡来のいかんを問わず、上・古代から中世にかけて、漢字渡来以前にわが民族に使用された文字という。

古代和字の分類(二種類)

その一

・神代文字(天津神第一代天皇から第七代までの間に作られた文字)

・太古文字(人祖(クニツカミ)第一代天皇から同二十二代天皇までの間に作られた文字)

・古代文字(ウガヤ朝第一代天皇から同七十三代の神武天皇までの間に作られた文字)

神代文字(三種)

・アヒル文字

・アヒルクサホ文字(草書体)

・像形仮名文字(象形文字・豊国文字の古体象字はこの一種である)

太古文字(十六種)

・アヒルモジ(父音字と母音字とをタテに組み合わせたものをアメコアヒルモジという)

・イムベモジ

・アコシモジ

・アメコシネモジ

・アメコシアヒルモジ

・ツクシモジ

・イヨモジ(ホツマモジ)

・クサキネモジ

・アイヌモジ

・コレタリモジ

・タネコモジ

・モリツネモジ

・ムサシモジ(アナイチモジ)

・ツシマモジ

・アジチモジ

・アメコシカズモジ


古代文字(三種)

・豊国文字

・ひらかな文字

・新形仮名文字(現代使用の片仮名)


その二


○カタナ(象形字)(表音文字)

これは文字の種類中、最も原始的なもの・・・

事物を象(カタ)どり、簡単な形で表わした文字であって象形文字のこと。

「象形神字(カタカナ)」


○カタカナ(簡略字)

これは、象形文字であるカタナを簡素化したもの。

母音字と父音字の原子的統合によらぬ分子的性格の表音文字で楷書体。


○マナ(直線字)

文字の中には、母音字と父音字の組合せによって、子音字を構成するものがある。ローマ字(五十音)はこの一種であり、原子的性格の表音文字をマナという。

「日文伝」のヒフミ(日文)肥人書(ヒヒトノフミ)もマナに属する。

必ずしも原子的性格をもたない文字でも、直線的に構成されている表音文字ならマナと呼ぶことが出来る。(北方系)


○マガナ(曲線字)(表音文字)

「日文伝」にあるヒフミ(日文)の薩人書(サツヒトノフミ)が、このマガナに属する。

分子的性格、南方系の古代文字。

アヒルクサモジ、アヒルクサホモジが属する。


○アワセナ(合体字)(花押・印章・家紋・墓標等)

古代文字の中には、ニ・三の文字を組合せて絵画風に描き、一種の模様を作り出しているものがある。これを理窟文字という。漢字の大部分は理窟文字で、花押(カキハン)もこれに属する。


○エカタナ(図象字)(音を表わすシンボル)

カミツモジ(上津文字)がそれで、文字の役割を演じて、言葉を伝えること以外に、その図象は物理を説明し、また数字上の記号ともなり、抽象的な意義をもつ万能記号性格をもっている声音記号ともいう。

一字が二音ないし、三音から四音に読める。